MTR導入のメリットについて

今回は制作環境について。

DAWが主流の現代において私もDAWとラップトップで音楽制作を始めたのですが、MTR(マルチトラックレコーダー)を導入したことで予想外に多くのメリットを感じているのでご紹介します。

私が使っているのはこちらZOOMのLive Track L-12

メリットその1:隙間時間に制作に取り組みやすくなった

どういうことかというと、ラップトップとDAWで録音するスタイルだとどうしても制作開始までにいくつかステップを踏まなければなりません。

ラップトップをオーディオインターフェースに繋ぐ、電源ON、DAWを立ち上げる、です。

たった数ステップですがなかなか制作時間が取れない中、隙間時間でなんとか音と戯れたい時にこの手間があるかないかで心理的なハードルが変わってきます。なにせDAWに録音開始するまでに意外と時間がとられるのです。画面を開いたらメールに気づいて処理しなければならないとか、アップデートが始まっちゃったとか、なんだかんだで数分取られます。

その点MTRは立ち上げたら20秒くらいで即音出し、録音可能です。

メリットその2:気を散らされにくい

上と関連しますが、DAWだとどうしてもパソコンを使う関係でよくも悪くも色んな機能にアクセスできてしまいます。メール、SNSなどなど、制作を中断する誘惑に常にさらされている状態です。

MTRはそんな情報とは切り離してくれます。

メリットその3: 寝る前に使っても寝つきが良い

これには個人差があるでしょうが、私は寝る前にパソコンやipadなどを使うと明らかに寝つきの悪さを感じます。寝る前に強い光を凝視するのを避け、良い睡眠を妨げないために「就寝前の制作はMTRで」というのがお気に入りです。

一方デメリットは?

これは特にDAW世代からすると素材の編集が面倒ということになるでしょう。私も録音をMTRで行ってもミックスはDAWで行います。SDカードを出してパソコンにデータを移す作業は面倒ではありますが、裏を返せば録音とミックスが強制的に分けられることになるので、録音中はアイデア出だしに集中できるともいえます。

音楽制作で必要な機能はDAWで全てまかなえる時代ですが、現在も新しいMTRが継続的に発表されているのを見るに、今でもMTRを使うことのメリットを感じる制作者は多いようです。

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